トランプは「失礼」か?
他方で、こうしたトランプ氏の振る舞いが「失礼」かどうかもネットで話題になっている。この「グレート・マン」と称えた際に、人差し指で天皇陛下を指した動作が物議を醸している、とJCASTニュースは報じた(〈トランプ大統領、天皇陛下会見での「振る舞い」に賛否 「敬意を払ってくれている」の声の一方…「指差しはあかん」〉JCASTニュース、2025年10月28日13時45分配信)。
このようにトランプ大統領の態度を気にする背景は、ここまで述べてきた、天皇や皇室のあいまいな位置づけ、そしてそれに対する、私たちの思いに通じる。自分たちの「象徴」である以上、「失礼」な態度をとられれば、侮辱されているように感じるのだが、他方で、そもそも「失礼」なのかどうかを断言しづらい。
トランプ氏と天皇陛下は、すでに6年前から親交を深めてきたのだ、とする立場をとれば、アメリカ流のフランクさとして受け入れられるかもしれない。あるいは、トランプ氏個人の性格をもとに、当然だと、あきらめられるかもしれない。
けれども、先に述べたように、私たちは、天皇や皇室への「世界」の見方が気になって仕方がない。トランプ氏が天皇を愛していようがいまいが、実際の政治の現場にはそれほど影響しない。それだけにかえって、彼が私たちの「象徴」についてどう思っているのかを考えてしまう。
まさしくこのコラム自体が、その最たるものにほかならない。
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