一流の販売員はどのように売上やポジションを築いたのか。元ルイ・ヴィトン売上トップ販売員の土井美和さんは「私は『必要とされる人でありたい』という思いがいつも根底にあった。販売員時代の売上もポジションも、今いる場所で最大限のパフォーマンスをすることで付いてきた結果だ」という――。
※本稿は、土井美和『「自分」というブランドを売る 元ルイ・ヴィトントップ販売員が大切にしてきたこと』(大和出版)の一部を再編集したものです。
「将来の目標」なんて持てなくてもいい
私にとっての長年抱えてきた、いわば呪いのような言葉がありました。
それは、「これからどうなりたい?」「将来のビジョンは?」「夢は?」「目標はありますか?」といった、未来に関する問いかけです。
販売員時代、店長や上司との面談でも、私はいつもこの質問に答えるのが苦手でした。一度口にしたら絶対に叶えなければいけないと、プレッシャーを感じるからかもしれません。
私がいつも大切にしていたのは、「どうなりたいか」という未来よりも、「どうありたいか」という、今の自分の在り方です。私には「求められる自分でありたい」「必要とされる人でありたい」という思いがいつも根底にありました。
だからこそ、今いる場所で、全力で応えていく。
言葉にすると漠然としていますが、販売員時代の売上もポジションも、今いる場所で最大限のパフォーマンスをすることで付いてきた結果です。
「この人を選んでよかった」「この人がいてよかった」と思ってもらうことが、私にとっての最高の喜びであり、目標でした。
数字とは関係ない目標を掲げる
年間の売上予算もあまり意識したことはありません。一日一日をやってきて、年末に振り返れば今年も無事に達成できたな、という感覚でした。
もちろん、販売員である以上、数字を全く意識しないのは現実的ではありません。
そこで、一日一日の売上目標と常に向き合うのではなく、数字とは関係のない目標を掲げてみることです。

