トリドールHD社長の粟田貴也氏は、23歳のときに小さな焼鳥屋を開業。「将来、3軒持つぞ」と夢を掲げ、店の名前を「トリドール3番館」とした。その後、成長期もあったが、競合にまみれて衰退していくことをいくども経験。その状況に、いつも不安感を持ち、おびえていた。「自分だけしかない圧倒的な強みが欲しい」という思いを募らせていく。そんな時、目にしたのが香川県の製麺所の行列だった。「体験を売る店をつくればいける」。そのひらめきを体現したのが丸亀製麺だった。その体験価値を売る業態を、さらに横展開して急成長することになる。粟田社長はピンチに直面しても、それをチャンスに変えて、次の“成長の種”を作り続けてきた。一体、どうしたら「ピンチをチャンスにする」ことができるのか。その極意を探究する。
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