過去の知識や経験が役立つとは限らないポストコロナ社会で、頼りになるのは「素人の発想」だと鈴木さんは言います。(2021年9月13日レター)

ものごとの既存の定義を打破し、新しい定義を打ち立てれば、新しい市場を創造することができると、前回述べた。では、ものごとを定義し直すには、どうすればいいのだろうか。

結論からいえば、「素人の発想」こそがこれまでにない新しい定義を生み出せると、私は考える。セブン‐イレブンの創業以来の歩みは、既存のものごとの定義を打破し続けてきた軌跡だったが、そこには常に「素人の発想」があった。

(聞き手・構成=勝見明)