塾から帰ったらやってほしいこと

塾から帰ってきたその日のうちにしっかり復習をする必要はありません。塾で遅くまでがんばってきた後に、家に帰ってさらに1時間机に向かうというのは、多くの子には難しい。むしろお風呂に入れてしっかり睡眠を取らせてください。

ただ、これだけはぜひやってほしいのは、その日の授業でどんなことを習ったのかを聞くことです。

インプットしたことを思い出す、つまりアウトプットすることで記憶は定着します。名門進学校が舞台のドラマ「御上先生」でも、「今日、何を学んだか紙に書く」というシーンがありましたが、アクティブリコールという記憶を強化する方法です。

お迎えのときでもいいですし、身支度をしながら聞いてやるだけでもいいと思います。大事なのは、親が興味を持って聞くこと。「面白いね」「そんなこと習ってるんだ、すごいね」と関心を持ってやることが大切です。

勉強は親が教えるほうがいい?

中学受験塾では、保護者の方に、勉強を教えてくださいと言うことはあまりないと思います。ただ、学習の進捗しんちょくを確認してやってください。

子供がやるべき勉強をやっていないと、つい「勉強しなさい!」と怒りたくなりますが、それは逆効果です。終わっていないことを認識させて、「いつやろうか?」などと前向きな声掛けをしてやることが大切。

そんなに上手に声掛けができないという場合は、塾を頼ればいいと思います。「最近、家で課題をなかなかやってくれなくて」などとご相談いただければ、講師から本人に対応してくれるはずです。

親の言うことだと甘えが出てなかなか素直に聞けない子でも、講師からの言葉なら届くこともあります。家庭では勉強をすることも大事ですが、安心して過ごせる場所であることが第一。そういうときこそ、塾を頼ってください。(以下、後編へ続く)

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