「軽く見られた」とお客様に感じさせてしまう

砕けた言葉遣いは危険

相手を見てわざと砕けた言葉遣いに切り替える人もいますが、「軽く見られた」と感じさせてしまう危険性があります。

三上ナナエ『あらゆるタイプのお客様に選ばれる 一生使える「接客サービス」の教科書』(大和出版)

私もCA時代、中学生のお客様に友達言葉で話していたら、「普通の言葉遣いで話してください」と言われたことがあります。「自分が親しみやすい人に見られたい」という気持ちを見透かされたような気がして、恥ずかしくなりました。

また、相手がどんな反応を示しているのかを気にせず、一方的に砕けた話し方をしてしまったことが反省点です。

無理にお客様との距離を縮めようと、砕けた表現を使うと失礼になることもあります。第三者から見ても、不快感を抱いたり、その親しげな様子に「客によって対応を変えるのかな」と寂しい思いをする方もいるでしょう。

丁寧過ぎる必要はありませんが、言葉遣いは“車間距離”と同じ。

「です・ます」は最低限キープしたほうが、適度な距離感を保て、結果的に良い関係をつくりやすいものです。

写真=iStock.com/yacobchuk
※写真はイメージです

周りからアドバイスをもらうのも手

いかがでしょうか。ついつい使い過ぎている言い回しはありましたか?

自分では気づきにくいものですから、日頃から友人や職場の同僚・先輩などに「もし言葉遣いや話し方で、少しでもおかしいところがあったら教えてください」とお願いしておくとよいでしょう。

まずは肩の力を抜いて、失敗したと思ったらそこから学べばいいだけです。

初めから言葉をうまく遣える人なんかいません。少しずつゆっくりゆっくり、試していきましょう。

<Point>語尾を変えるだけでお客様の心が動く
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