防災バッグはすぐに持ち出せる場所に保管を

辻さんの避難所持ち出し用の防災バッグの中身は画像4の通り。持ち出し防災バッグはかなり重くなるので、いざという時のために、バッグを背負って自宅から避難所まで歩き慣れておくといいそうだ。辻さんの場合、「防災のプロ」として多めに用意しているので重量は20キロほどになる。

画像4:辻さんが準備している持ち出し用防災バッグの中身[出所=『プチプラ防災』林紘輝(扶桑社)]

クローゼットや押し入れの奥に防災バッグをしまっている人も多いかもしれないが、辻さんは避難する場合を想定して、持ち出しやすい玄関のくつ箱に置いている。

また、中身を収納して放置するのではなく、普段から必要な物を取り出して使っているそうだ。この「ローリングストック」をすることで、何が足りないか、消費期限は大丈夫か、常に防災品の確認・見直しができると、辻さんは話す。

「自分仕様」にカスタマイズするのが重要

図表3・4は、持ち出し用防災バッグに入れておきたいもの一覧だ。

家族でも好みや大切な物は違うので、各自でマイ防災バッグを用意する。すでに一式セットされた防災バッグを用意している人も要領は同じで、自分仕様にカスタマイズするのが重要だ。

たとえば、服薬中あるいは持病のある人は薬。眼鏡の人は予備の眼鏡やコンタクトレンズ。眠りに問題のある人は耳栓やアイマスク、アロマオイル。ストレス軽減にコーヒー、チョコレートなど嗜好品、推しの写真や本などもいいそうだ。ここに挙げたものは一例として、各自で判断してプラスしてほしい。