「段取り力」までアップする

いざ買い物に行けば、必要な材料が売り切れていることもあるでしょう。

そんなとき、たとえば小松菜をホウレンソウに変更するなど、臨機応変にアレンジする「応用力」が必要になります。

食材を揃えて、実際に調理に入る際は、何から始めてどの順番で進めるかという「段取り」が重要になります。

米をとぎ、炊飯器のスイッチを入れる。炊いている間に、味噌汁用の鍋を火にかける。湯が沸くまでの間に具を準備しつつ、同時にグリルで魚を焼く――というように、いくつかのことを同時に進める必要があるわけです。

冷やすものは先に作って冷蔵庫へ入れ、次に常温の料理を完成させ、熱いものは熱いうちに食卓に出せるよう最後に作る。

この段取りを間違えば、調理時間はほぼ倍となり、せっかくの料理の味も見た目も大きく落ちるのです。

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「判断力」と「デザイン力」も強化される

火加減や調味料の調節では「判断力」も大切。

野菜をでるとき、とくに葉物野菜は茹ですぎたらおしまいです。

煮込み料理は生煮えでは不味いし、焦がしたら最悪。塩は入れすぎたら取り返しがつきません。生臭さを抜くための下ごしらえや、煮込んでいるときに出る灰汁あくをすくいとるなど、丁寧な仕事をすればするだけ、その料理は美味しくなる。

実際にやってみなくては、これは実感できません。

料理が完成したあとは、「デザイン力」が試されます。

小さい皿に目いっぱい盛り付けるより、大きめの皿に高く盛り付けると美味しそうに見える。食卓全体の色味を考えて食器を選んで盛り付ける。

テーブルセッティングは「デザイン力」を養うことができます。