「IR推進派からすると、やっぱり東京に欲しい」

そんな落ち着いた街のど真ん中に、カジノを含むIR施設が誕生する可能性はあるのか。しかも、大阪IRに比べると敷地面積ははるかに狭い。カジノはIR施設の3%までとするルールがあるため、敷地面積が狭くなると当然、カジノエリアも縮小する。

高野真吾『カジノ列島ニッポン』(集英社新書)

この点について、Aさんは次のように説明した。

「カジノの規模は大きければ良いというものでもないですし、周辺地区とIRをうまく隔てる設計の仕方もある。ようは、やろうとすればできるわけですよ。IR推進派からすると、やっぱり東京に欲しい。あくまで一つの構想ですが、近いうちに具体的な計画に向けて青写真を描き始めると聞いています」

僕はさすがに実現の可能性は低いと見るが、予断を持たずに情報収集に当たることにする。

こうしたさまざまな情報や構想が飛び交うほど、「東京カジノ」には妖しい魅力がある。そして、コロナという足かせがなくなった今、またぞろ実現に向け動き出している人々がいる。

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