「英語ができるようになりたい」を具体化すると?

たとえば、「英語ができるようになりたい」という目標があるとしましょう。この目標をより具体的にするには、次のような問いかけができるでしょう。

Why:なぜその目標を達成したいのか?
How:目標達成のために、どのような手段をとるか?
What:具体的にどんな英語力を身につけたいのか?
When:いつまでにその目標を達成したいのか?
・(Who:目標達成のために、誰に協力してもらうか?)

大切なのは、Whyをしっかりと分析することです。

目標を達成するには、自分にとってなぜそれが重要なのか、どうして達成したいのかという内発的動機が最も効果的に働くからです。実際に、先ほどの「英語ができるようになりたい」という例を使って、目標を具体化してみましょう。

どうでしょう?

たった4項目で掘り下げるだけで、「英語ができるようになりたい」という大まかな目標が、具体的になったのではないでしょうか。

「いきなり『目標を考えて』と言われても困る……」という方は、このようにスモールステップで取り組んでみてください。

設定すべき目標に正解・不正解はありません。あなた自身が「この目標なら、自分でも達成に向けて頑張れそう」と思うものを設定してください。

設定した目標が効果的か確認する方法

前項で立てた目標が、効果的かどうかを見極めるには「SMART」の項目を活用しましょう。

「SMART」とは、以下の5項目の頭文字をとったもので、目標を立てるときの基本的な指標、いわばチェックポイントのようなものです。

・Specific(具体的):目標は具体的かつ明確にする。
例:「体重を減らす」ではなく、「3カ月で5kg減らす」のように具体的に設定する。

・Measurable(測定可能):目標達成の進捗を測定できるようにする。
例:「英語ができるようになる」ではなく、「TOEIC 750点」。

・Achievable(達成可能):現実的で達成可能な目標を設定する。
過大な目標は挫折を招きやすく、モチベーションを低下させる原因となります。

・Relevance(関連性):自分の価値観や長期的な目標と一致させる。
自分にとって意義のある目標でなければ、続けることが難しくなります。

・Time-bound(期限設定):目標には明確な期限を設ける。
期限があることで、計画的に行動しやすくなり、達成に向けた進捗を評価しやすくなります。

目標を立て終わったら、一度この5項目に沿っているかを確認してみてください。「SMART」をクリアする目標を立てることができていれば、あなたの未来はかなり具体的に想像できるはずです。