どんなに頑張って歩いても、方角が定まっていなければムダな努力かもしれないと、著者のジェニーン氏は教えてくれたのです。

ですから『プロフェッショナルマネジャー』は、僕にとって最高の経営の教科書であるだけでなく、生涯ナンバーワンの書籍でもあるのです。

プレジデント社から『プロフェッショナルマネジャー』をやさしく簡潔に要約した『超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート』(プレジデント書籍編集部編)の解説を引き受けたのも、ジェニーン氏の経営哲学が日本に広まれば、それこそ日本の経営風土が変わり、もう一度成長できると思ったからなのです。

特に若い人にこそ、この本から「経営とは何か」を学んでほしい。

この本で、ジェニーン氏の哲学に触れれば、今すぐ自分がやるべきこと、そしてまた、自分の仕事の持つ意味が明確になります。

※すべて雑誌掲載当時

ファーストリテイリング会長兼社長 柳井 正
1949年、山口県宇部市生まれ。早稲田大学卒業後、ジャスコに入社。その後、実家の小郡商事に入社。84年広島市にユニクロ1号店開店。91年社名をファーストリテイリングに変更。2002年代表取締役会長就任。05年より現職となる。
(構成=プレジデント編集部 撮影=大沢尚芳、小原孝博)
関連記事
柳井 正「本気を出すとはどういうことか」【1】
柳井 正「大転換期に儲けるプロ・マネの条件」【1】
「英語がペラペラ」にならないと一生ヒラ社員か
いつでも会社の決定に従うべきか?