「同じ質問を何度もする」は高評価の証し

就活では頻繁に強みや弱みを聞かれますが、このふたつは表裏一体で、あなた自身の特徴であることに変わりありません。人間の特徴には善し悪しなどないので、ある企業であなたの弱みが評価されることもあれば、はたまたあなたの強みが裏目に出てしまうこともあります。なので、企業のニーズとあなたの能力が合っているというアピールができているかどうかが大事です。

――それでは逆に、就活生が「この企業は就活生をきちんと評価できているか」を見極める方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

東大カルペ・ディエム『一流企業の入社試験』(星海社新書)

【曽和】面接官があなたにしつこく質問してくるかどうかがひとつのポイントです。それは、皆さんのことをちゃんと理解しようとしている証拠だからです。

一般的に人間の会話は穴ぼこだらけで、就活においても就活生の情報のうち抜けている部分は必ずあるものです。そういうときに経歴や受け答えなどの印象から抜けている情報を臆測で推理するのではなく、ひとつひとつの事実をしっかり確認してくれるのは、企業の誠実さの証です。

質問内容がサラッとしていて話が弾んだ面接の方がうまくいったはずだと勘違いしやすいですが、実は同じような質問を何度もしつこく聞いてくれる企業の方が、あなたという人にしっかり向き合って理解し、評価しようとしてくれているのです。

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