リストを書くことは目的でない

「やりたかったこと」は「やりたかったかもしれないこと」に変わり、やがては「やりたくもなんともないこと」になります。

「やるべきこと」もまた「やるべきだったかもしれないこと」になり、すぐに「やらないほうがマシなこと」になるでしょう。

そんなものをふり返って「できなかった罪悪感」にさいなまれていては、気力が落ち込んで当たり前です。

だから私としては、やはりシュレッダーにでもかけるのがいちばんだと思います。

それが惜しいというのであれば、二度と目につかないところにしまい込むなり、他の人にあげてしまうなりするのがおすすめなのです。

「リストに書くこと」が目的になっていませんか?

しかし、それではいつまでたっても「やりたいことがやれない」のではないか、と不満に思われるかもしれません。そんなことはありません。

やりたいことを「ウィッシュリスト」に保存したからといって「やりたいことができる」わけでないのは、すでにほとんどの人が経験済みのはずです。

リストに日付があるかないかも関係ありません。

やりたいことはできます。やりたいときに、すぐやることです。リストに書く前にやります。

写真=iStock.com/deepblue4you
※写真はイメージです

やりたいことは3分以内にやる

できればやりたくなってから3分以内にやりましょう。

佐々木 正悟『「ToDoリスト」は捨てていい。時間も心も消耗しない仕事術』(大和出版)

3分後には別人になってしまうからです。どうしてもムリだというのであれば、せめて1日以内にはやりましょう。

もっと時間が必要な、たとえば旅行などに行きたくなったら、なるべく即座にできることをやっておくべきです。

すぐ旅行に行けなくても、ホテルの予約はできるでしょう。

わざわざリストを使う必要はありません。

1日も経たずに忘れてしまうようなら、やらなくても困らないことのはずです。

<point>リストを作ったときの自分と、いまの自分は別人
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