スポーツビジネスはテレビ局が支配してきた

日本ではスポーツビジネスを地上波が支配してきた。その構造を変えることです。

プロゴルフだって、団体でまとまって放映権をサブスクに売ればいい。女子のプロゴルフ団体は一括して放映権を売ることになりましたけれど、男子プロゴルフはまとまっていません。それは試合を地方のテレビ局が主催してるから。地方テレビ局の主催だと個別交渉になるから試合を高く売れない。そこで選手の賞金を上げることもできない。

――日本の男子プロゴルフ、アメリカのPGAツアーに比べたら賞金は圧倒的に安いです。かわいそうなぐらい。

そうなんですよ。PGAツアーはまとめて放映権を売ってるから賞金を高くできる。僕自身はスポーツビジネスをやるなら相撲だと思ってます。NHKが相撲協会に払っている放映権料は年間でわずか30億円といわれています。

安いです。相撲はグローバルコンテンツです。放映権はサブスクに10倍で売れます。

膨大な仕事をこなすホリエモンの時間術とは

――さて、まったく違うことを質問します。堀江さんはロケットからプロ球団、ラジオ、和牛、パンなど、さまざまな事業のファウンダーとして経営に携わっています。多くのビジネスに対する時間コントロールはどうやっているのですか?

余計な仕事はしないこと。時間を取られるような仕事はしない。例えば、スケジュール調整って、意外に時間を取られる仕事なんです。ですから、調整するより、その場で来た仕事から片づける。スマホとオンラインで仕事はできます。スケジュール調整はそのうちAIがしてくれるようになる。

今、考えてるのはシンクタンクを作ること。僕がしゃべる時にデータが必要なんです。しかし、調べるのに手間がかかる。それを専門にやるスタッフを雇って、調べてもらう。政策秘書みたいな感じですか。それを考えています。

――堀江経営研究所みたいなものを作ったらいいと思います。「堀江さんと働きたい」という人は大勢、います。CROSS FMの大出整社長、北九州下関フェニックスの竹森広樹社長、堀江さんと働くことがとても幸せそうでした。

撮影=プレジデントオンライン編集部
北九州下関フェニックスの本拠地・オーヴィジョンスタジアム下関。収容人員は2万5000人、天然芝でナイター照明を備える

うーん、それもまたちょっと重たい。そういう関係に慣れてないので。

それより、今、日本の競馬って世界一ですよ。相撲もそうだけれど、日本にはスポーツのコンテンツでいいものがある。