平明な文章の中に、教養をにじませる言葉
「何で私が知っていたかというとライブドア事件の最終弁論で私の代理人弁護士がライブドア事件を帝人事件に準えて表現したからである。検察の人質司法はあれから100年近く経っても何も変わっていない。あの傲慢な検察官もいまも同じだ。帝人事件が救いだったのはマスコミが絡んでいない事件だからだ。だから事件の風向きが変わると被告人側有利の報道も増えてきた。
私の場合はマスコミが共通の敵とメディアスクラムを組んできたのでなす術がなかった。だから、真にこの登場人物たちに感情移入してしまった」
上記の文章のなかで彼は「掬い上げる」「準える」という単語をさらっと使っている。
Facebookに載せた文章だから短い時間で書いたものだろう。そこに「掬い上げる」「準える」と記したのは、こうした単語に触れているからだ。平明な文章だけれどアクセントとして難しい漢字を使っている。結果として忘れられない文章になっている。
……それにしても、「なす術がなかった」という箇所を読むと、ホリエモンはほんとに苦労したんだな。