生理のときは要注意
しかし排泄行為は生理現象ですので、様々な状況が起こります。例えば、女性の場合、小中学生~50代ごろまで、生理(月経とも呼ぶ)が毎月のようにあります。その時に、陰部をきれいに保つために、数日間は大量の水やトイレットペーパーを使用してしまうことがあるでしょう。
こういう時は、「トイレットペーパーの長さが、228cm以上になる可能性が高まる」ので、「大洗浄」がふさわしいと言えます。無理して「小」を選んで流した場合、便器が詰まってしまい、次に洗浄をした際に汚れた水が溢れてトイレ室内を汚すことになりますし、詰まり除去業者に作業してもらわなくてはならず、他の人にも迷惑をかけてしまうからです。
間違いやすい流し方と水のトラブル
ではどうして、大量のトイレットペーパーを、「小」で洗浄した場合、詰まりやすくなるのでしょうか? それは汚物やトイレットペーパーが、便器から流される途中(専門用語では「トラップ」や「排水管」「せき」と呼びます)、または公共下水道につながっている敷地内の排水管の途中で、汚物が堆積し、流れにくい状態になってしまうからです。水溶性ではない紙(例:ポケットティッシュや箱型ティッシュ)を使ってしまった場合も、同様のトラブルが起こりえます。
トイレの流れが悪い場合には、時間をかけて数回洗浄すれば流れる場合もありますが、トイレから早く出たいがために無理やり何度も流してしまうと、汚水が便器から漏れてしまう大惨事に陥ります。
詰まりを除去する方法は、ラバーカップ(ゴム製のおわん型の詰まり除去道具)を使ったり、詰まり除去の専門業者に来ていただくのが一般的です。ですが、そうなる前に「トイレットペーパーを投入し過ぎちゃったかな?」と思ったら、ケチケチせずに「大」を選んで洗浄すれば、大きな問題にはならずに済むでしょう。