「参考にします」は×、「勉強になります」は○
▼「参考にします」
使いがちな発言である。「参考にします」だと、「自分の意見は決まっているが、あなたの意見は参考程度に聞いておきます」という意味になりかねない。
目上の人やゲストからアドバイスを頂いた場合、正しくは「勉強になります」だ。
▼「この店初めてで」
あなたがホストの場合、仮に初めて利用する店であったとしても伝えるべきではない。ゲストからすると「初めての店を選ぶということは、私たちが大切にされていないのではないか」と捉えられかねないからだ。会食でよく使うジャンル(フレンチ・イタリアン・割烹・会食向けの居酒屋)ごとに行きつけの店を作り、信頼関係を築いておくに越したことはない。
▼「わざわざお越しいただき」
多くの方が使ってしまいがちなのだが、「わざわざ」には「しなくてよいのに」という意味も込められている。「わざわざお越しいただきありがとうございます」は、「本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございます」と言い換えよう。
▼シェフやサービススタッフと仲良くしすぎる
これは会食慣れしている人でもよくしてしまう過ちである。自分が大切にしている店に連れてきたことを暗にほのめかすため、サービススタッフやシェフと懇意にしている姿を見せるのだ。当人はよかれと思ってやっていても、ゲストは疎外感を感じてしまう場合が非常に多い。
「自分が懇意にしている店だからこそ、ゲストにも特別待遇をしている」のを伝えたい気持ちはよくわかるが、ゲストファーストの徹底を忘れてはならない。サービススタッフやシェフとは適度な距離感を保とう。