必ず栄養成分表を確認するという習慣を

米、パン、うどんや蕎麦などの麺類といった穀物ベースの食べ物は軒並み高糖質です。それに対して肉、魚、卵、チーズといった動物性たんぱく質を多く含む食品の糖質はごくわずかです。

このような知識を頭に入れて、栄養バランスを考えながら、糖質に気をつけた食生活にシフトすれば、健康的な体質を手に入れることは可能です。これまでのカロリー神話から少し離れて、新しいヘルシーライフに挑戦してみてはどうでしょうか。

では、家で料理をする場合やスーパーで食品を買う場合、どのように糖質をコントロールすればいいのか、その注意点を確認しておきましょう。

商店で売られている食品にはたいていの場合、栄養成分が表示されています。食品のパッケージの裏や側面に示されているこの表が大事なポイントになります。

保坂隆『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』(明日香出版社)

表には、1袋当たりまたはグラム当たりのカロリー、炭水化物、糖質、脂質、たんぱく質の量などが表示されているので、これを見て食品を選ぶ参考にします。

栄養成分表では、炭水化物で表示しているものと糖質で表示しているものがあり、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、糖質が示されていないときは、炭水化物の量を見るとだいたいの量がわかるでしょう。糖質量の計算方法は「糖質=炭水化物-食物繊維」となります。

また、インターネットでも食品の糖質量を計算してくれるサイトがいろいろとあります。

食品を選ぶときには必ず栄養成分表を確認するという習慣が、糖尿病にならない生活、ひいては医療費が少なくて済む生活を実現する近道だといえるでしょう。

関連記事
【第1回】こうすれば「年金ひとり暮らし」が一気に優雅になる…楽しく節約しながら脳イキイキの法則
「ごはんにみそ汁、納豆、漬けものが体によい」は大間違い…日本人がもっと積極的に食べるべき"健康食材"
漢方薬の飲み過ぎで「大腸が真っ黒」になる…医師が「副作用に注意すべき」と警鐘を鳴らす漢方薬の名前
「ボケ防止に納豆はどこまで有効か」の最終結論…医師が解説「脳に効く食べ物」をめぐる驚きの真実
「タンパク質をとるのにこれに勝るものはない」医師・和田秀樹が高齢者に強く勧める食材の種類