人間は必ずしも目標や上昇志向を持っているわけではない

以上は、岡田の理論を改変した「欲求の8類型(正確には10類型)」である。それぞれのタイプの特徴は、一人の人間のなかに混在しているにちがいない。複数のタイプをバランスよく追求する人もいれば、ある特定のタイプを追求する人もいるだろう。

読者のみなさんが、どんなタイプをどれだけ重視すべきかを考える際に、この類型論が少しでもヒントになれば幸いである。私たちは必ずしも、明確な目標を追求して生きているわけではないし、上昇志向をもっているわけでもない。自分がどんなタイプの人間なのかを理解し、そのタイプにふさわしい生き方をしてみてはどうだろう。自分のタイプが分かれば、「いったい自分の人生は何のためにあるのか」ということも見えてくるだろう。

【まとめ】
・岡田斗司夫は、私たちの欲求のタイプを、注目型、司令型、理想型、法則型の四つに分けて、興味深い人間観察をした。
・ここでは、このモデルをさらに分類して、注目型(したい/されたい)、司令型(したい/されたい)、張り合い型、共生型、新奇型、理想型、欲求型、および義務型の八つ(正確には10類型)に分けて分析した。
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