相手を「理解」できている人だけが成功する
どんなにオートメーション化が進んだり、ChatGPTをはじめとする生成AIの精度が高まったとしても、ビジネスにおいて、「人」は必要不可欠。どんなビジネスシーンにおいても、上司、同僚、部下、クライアント、消費者など、必ず「人」との接点が生まれます。
ビジネスにおいて、相手がどういう人であるかを理解すれば、何もわからないまま相手に接する状態に比べ、はるかに効率がよくなります。ある調査によれば、相手がどんな人間か理解している場合と、理解していない場合とで、営業成績が10~20%違うといいます。
たとえば、商談などをする際には「アイスブレーク」と呼ばれる手法がよく活用されます。これは、初対面の人同士が、本題ではない雑談やちょっとしたゲームなどをすること。これにより、お互いの緊張が解け、本題がスムーズに進めやすくなるとされています。
こうした手法を駆使して、いつの時代も人間関係の距離感を縮めようと、人々は苦労してきたのです。
令和時代に一変したコミュニケーションスキル
昭和の時代であれば、「飲みニケーション」「社内運動会」「社内部活動」などを通じたコミュニケーションで相手の性格を知ることができましたし、人間関係を近づけることもできました。
しかし、令和のいま、状況は一変しました。
まず、多くの人がプライベートを優先するようになりました。
さらに、コロナ禍でリモート出社やオンラインミーティングが導入され、社員同士はもちろん、社外の人とも雑談をする機会が一気に減りました。
そうかと思えば、コロナ禍を経て、今度はあらゆる仕事が「対面」で行う方向に急速に戻りつつあります。これは、リアルで会うことでコミュニケーションはスムーズに進むと再評価されたからにほかなりません。