今後、対面でのコミュニケーションはある程度復活し、再び一般化するかもしれません。しかし、一度失われた昭和時代の対面コミュニケーションが復活することはまずありません。現場の中心は、昭和世代から平成世代へとどんどん変わりつつあります。

今後の対面コミュニケーションは、古い世代のそれとは質的に異なる、まったく新しいものへと変化していくことは避けられないでしょう。

「性格診断」が、オンラインコミュニケーションの穴埋めに

時と場所を選ばないオンラインの便利さは捨てがたいものです。そこで、オンライン上だけの付き合いであったとしても、性格診断を取り入れると、リアルで会ったときに感じる距離感に近い感覚が得られます。

これが対面なら、たとえばアイスブレークでの雑談から、相手がどんな趣味を持っているのか、休日は何をしているのか、家族はいるのかなど、その人となりを理解することができます。しかし、オンラインでアイスブレークを取り入れるのは至難しなんわざです。

そこで、代わりに「性格診断」を活用していくようなイメージです。

性格診断を用いれば、「この人は、自分からリードして何でも進めたいタイプ」「この人は、自分が納得するまで決められないタイプ」などと、事前に相手の性格傾向や特徴を知っておくことができます。

さらに、その相手の性格タイプに合ったアプローチを試みることで、たとえば商談などでは、成約率を高めることができるでしょう。

「性格診断」はキャラの使い分けにも役立つ

人間関係において「性格」を理解することの重要性は、ビジネスや仕事だけにとどまりません。

仕事上の人間関係なら、ある意味割り切ることができます。しかし、家族や友人、趣味などのプライベートな人間関係の場合は、嫌なところがあったり、合わないところがある相手でもバッサリ絶ち切ることはできません。そのため、性格のギャップや相性の良し悪しにストレスを抱えたまま苦しんでいる人も多いのです。

とりわけ最近では、SNSが浸透したことで、その内容、やりとりに振り回されてストレスがたまり、すっかり疲弊してしまっている人をよく見かけます。

そんな中、うまくストレスをためずにやりすごしている人がいます。そうでない人との違いを分析すると、うまくいっている人は、自分が置かれる環境に合わせて上手に「人格」を使い分けていることがわかります。

たとえば、「会社では大人しくて静かな人」、「趣味のサークルでは面倒見のいい先輩」、「友人の間ではお調子者」、「SNSの筋トレアカウントでは意識高い系」……といったように、いくつものキャラクターを操っているようなのです。