変化のない生活を見直す

こうした交感神経と副交感神経の上手な切り替えを行うには、いつもと代わり映えしない生活パターンを見直すということをお勧めします。

というのも、毎日変化のない生活を送っている人というのは、脳がリラックスしづらい状態に陥っていることが多いからです。

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私たちの脳は、常に変化による刺激を求めています。

だからこそ、いつもと同じ働き方をしたり、休日にいつもと同じ部屋でダラダラしたりしていると、何となく気が滅入ってしまうのです。

脳を休めるということは、もっとしなやかで伸びやかなものです。

に述べた、クリエイターのゆったりとした空気をつくるイメージにしても、ただダラダラとした時間を過ごしているわけではありません。

彼らは、ただがむしゃらに真面目にやるだけでは呼び込めないものがあるということを知っているのです。

尊敬するあの人なら、「どう仕事をするか」を考える

では、私が実践している、交感神経と副交感神経の切り替えを行い、脳をリラックスさせる、具体的なノウハウをご紹介したいと思います。

それは、「自分の尊敬する人になぞらえて自分を高める」ということです。

私はよく、「これから10分間仕事をするとしたら、自分の尊敬する人だったら同じ時間でどれだけの仕事ができるのだろうか」ということを考えて仕事に取り組むようにしています。

たとえば、スティーブ・ジョブズの功績は誰もが知るところですが、ジョブズの10分間と自分の10分間は物理的には同じです。

そこで、「これからの10分間はジョブズの10分間を超えるんだ」という意気込みを持って物事に取り組むことで、働き方に変化をもたらすというわけです。