芸能人でも緊張するのは当たり前

「プレゼンは緊張するから嫌だ」
「自己紹介の時顔が引きつる」
「営業でいつも緊張して疲れる」
「上司ともっとうまく話したいのに緊張してしまう」

という人は多いです。緊張しないようになりたいという方に、真実をお伝えします。実は、どんな人でも緊張しています。大きな舞台に立つ俳優さんも、テレビに出ている芸人さんも、悠々とプレゼンしている経営者も、みんな緊張しています。大舞台で活躍している人は緊張とは無縁のように見えますが、実はそうではないのです。

写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

舞台裏の密着ドキュメンタリーなどを見るとわかりますが、芸人さんもアイドルも、ステージの幕が上がるまで、ものすごく緊張しています。舞台袖で「ああ、緊張する」と言っている姿がそこにはあります。どんなに人前で楽しそうにしゃべれる人でも、やっぱり緊張するものなのです。そして、もう1つ重要なことがあります。それは、緊張はバレていないということです。

俳優さん、芸人さん、経営者が緊張しているとは、こちらからはまったくわからないと思います。ですので、緊張していてもまったく問題ありません。

緊張しても真剣であれば問題ない

私のセミナーは100人ほどの参加者でやることが多いのですが、時々、その中から前に出て話してもらうことがあります。

ほとんどの人が普通に話をします。そして、話し終わってから自分の席に戻って、「ああ、緊張した」と言っています。中には返してもらったマイクが、汗でびっしょりのこともあります。つまり、本人がどんなに緊張していたとしても、案外それは本人にしかわからないものなのです。

緊張してもバレていないので、あまり気にする必要はありません。もちろん、よっぽど緊張していると、周りからも硬く見えることもあります。動きも話す言葉も、見るからにガチガチになってしまうこともあるでしょう。しかし、それだけであなたの評価が下がるものでしょうか。

以前、出版コンテストを見学しに行きました。出版社の編集者たちに向けて企画をプレゼンするというものです。その中で、ごく普通のサラリーマンの方がプレゼンをしていたのですが、ものすごく緊張していました。舞い上がって質問の受け答えもギクシャクしていました。しかし、何社もの出版社が彼の企画に手を挙げました。それは、「人間関係が不得意で苦しんだ過去の自分を助けるような本を書きたい」という真剣さが響いたからだと感じました。