「性能」「デザイン」「コスト」のどこに力を入れているか
家づくりの三大要素である、「性能」「デザイン」「コスト」。これらすべてをパーフェクトに揃えてくれる業者は、存在しません。たとえば家の性能を上げたいなら、その分価格も高くなります。デザインを優先すると、性能が犠牲になるケースが多いです。
限られた予算の中で優先順位を決め、それをもっとも得意とする会社を見極めるというのが、「幸せな家づくり」の鉄則です。
「予算がないので、性能はある程度あきらめるけれど、デザインにはこだわりたい」「デザインはシンプルでも、高性能な家がいいので、そこに予算をまわそう」「予算をたっぷりとって、デザインと性能を両立する会社を探す」こうした決断のどれもが、間違いではありません。
方針が決まったら、候補となる会社のホームページやSNSを確認し、自分たちが重視する部分を得意とする会社を探しましょう。
ひと目で会社の強みがわからない場合は、広報が苦手な会社かもしれません。その場合、「何に力を入れている会社なのか」と直接問い合わせてみるといいでしょう。
絶対にかかわってはいけない住宅会社のチェック項目
住宅会社にはそれぞれ得意不得意があり、自らが望む暮らしや重視する要素によって、最適解が変わってきます。ただ、「こんな会社とはかかわらないほうがいい」という基準なら、個人的にある程度語ることができます。
次の項目が多くあてはまるほど、「かかわってはいけない」会社です。
「社長に魅力がない」「理念がない」「実績が少ない」「担当者が論理的ではない」「見積もりがおおざっぱ」「他社をけなす」。このような会社は避けたほうがいいでしょう。
情報化社会となり、これまで隠されていたようなクレームやトラブルが、あっという間に開示される昨今。粗悪な仕事をしていれば、すぐにそれが明るみに出て、「かかわらないほうがいい会社」もある程度可視化されるようになりました。自己防衛の意味でも、SNSや口コミは必ずチェックしておくべきです。
家は、多くの人にとって人生最大の買い物であり、自らの一生にも大きな影響を与えます。できる限りの情報を集め、パートナーを慎重に選びたいところです。