ネットでパートナー探しを完結させる際に見るべきポイント

注文住宅を建てるなら、担当者とのコミュニケーションは必須。会社や担当者によって打ち合わせの頻度はさまざまですが、年間着工数が多い大手の会社ほど、商談の頻度が多い傾向があり、営業もパワフルです。

大手の営業マンは、成約数に加え、「アポイント(接触)回数」「アンケート枚数」「見学会の来場予約数」といった細かなノルマを抱えています。

一方、中小の住宅会社は、営業マンをほとんど持ちません。営業色は比較的薄く、「ぐいぐい来られる」のが苦手な人には相性がいいですが、大手に比べれば優秀な人材が集まりづらく、担当者のレベルにばらつきがあるのがデメリットといえます。

そんな中、小さな会社の営業の新たな武器となっているのが、ブログやYouTube、SNSといったインターネットです。

フォロワーや登録者といったファンがついているなら、優良な住宅会社の可能性が高いです。人と会わず、ネットでパートナー探しを完結させるというのは、時勢にも合った方法かもしれません。

「とりあえず住宅展示場へ」に潜むリスク

大手メーカーが居並ぶ総合住宅展示場は、実物を体感できるうえ、家づくりについて詳しい話を聞くことができ、足を運べば大いに参考になります。

げげ『後悔しない家づくりのすべて』(サンクチュアリ出版)
げげ『後悔しない家づくりのすべて』(サンクチュアリ出版)

ただし「とりあえず行くか」と何も考えずに訪れるのには、リスクがあります。住宅展示場の営業マンたちは、家づくりのプロというよりも、家を売るプロ。その知識は、自社商品に偏っていることが多く、磨き抜かれた営業トークでお客様にあたります。

何も知識のない状態でふらりと住宅展示場に行けば、最初に出会った営業マンの巧妙なセールストークが「住宅の常識」と思い込んでしまいがちです。

あるアンケートで、家づくりにおいて何社に見積もりを頼んだかを聞いたところ、その平均は2.2社でした(引用SUUMO「注文住宅3000人の家づくり体験談」)。

検討項目も多く時間と体力を消耗するため、みんな2〜3社でしか検討できないのです。だからこそ最初に出会う会社の影響は非常に大きくなります。

住宅展示場を訪れるなら、事前に本書で紹介している一般的な知識を押さえてから行きましょう。

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