「健康的なおしっこ」の2つの条件

リラックス状態で、余計な緊張がなく、なおかつ使うべき筋肉は使っている。これは、いってみれば「最高のパフォーマンス状態」です。

堀江重郎『尿で寿命は決まる 泌尿器の名医が教える腎臓・膀胱 最高の強化法』(SB新書)

排尿は、人が1日のなかでもっとも優れたパフォーマンスを発揮できる瞬間といってもいいかもしれません。尿意を感じて、トイレに行き、「約21秒」以内でスッキリ出し切る。こんなふうに「健康的なおしっこ」とは、「いっさいストレスなく排尿できるもの」です。旭川医科大学の松本成史教授は、それを「快尿」と名づけました。

「快い」ときには脳内に満足ホルモンであるセロトニンが働いていることが知られていますが、排尿時にもセロトニンが膀胱の収縮に関係することが知られています。では快尿の条件は何かというと、今の話からも、条件その1「尿が膀胱に十分に溜まること」、条件その2「尿が膀胱からスムーズに出切ること」の2点とまとめられるでしょう。これらの条件が、加齢などによって失われてくると、さまざまな尿トラブルが現れるのです。

関連記事
【第2回】「透明な淡い黄色」以外は要注意…専門医が「今すぐ病院に行ってほしい」と断言する「おしっこの色」とは
水分は「水、お茶、無糖コーヒー」に限定すべき…肝臓外科医が警告する「甘い飲み物」と「脂肪肝」の怖い関係
お茶でもコーヒーでもない…飲むと満腹感を得られ「甘いものを減らせる」日本人に馴染みがあるすごい飲み物
やせない人の冷蔵庫でよく見かける…4500人を指導した管理栄養士が警鐘「常備するだけで太る禁断の食材3つ」
「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の"ある食べ物"