人間関係に困ったら「自分から話しかける」
フロリダ国際大学のマリー・レヴィットの調査によると、「困った人間関係をここ5年以内に経験しましたか?」と尋ねると、男性の66.1%、女性の72.6%が「イエス」と答えたそうです。人間関係で困った経験のある人は、世の中に相当溢れかえっているとみなしてよいでしょう。
次にレヴィットは、どうやってうまく乗り切ることができたのかも調べてみました。一番うまくいったのは、「自分から話しかけるようにする」で69.3%の人がこの方法を有効だと答えたのでした。ちなみに、「その人を避ける」というやり方はあまり効果的でないらしく、27.5%の人しか効果を実感できていません。
イヤな人から逃げ回っていても問題の根本解決には繫がりませんし、かえって負担が増えるだけです。覚悟を決めて、こちらからどんどん話しかけましょう。相手からも好かれるようになるかもしれませんし、嫌悪感も徐々に減っていくかもしれませんよ。
何事も慣れると気にならなくなる
人間には、「慣れ」という現象があります。
どんなに嫌いなものでも、それなりに接触回数を増やすようにすると、そのうちそんなに気にならなくなるのです。
嫌いな野菜だって、ムリヤリにでも口にするようにしていると、そのうち気にならなくなりますし、「大好き」になることも珍しくはありません。
人間にも同じことがいえます。
「肌が合わないな」
「前世で、敵同士だったのかもしれないな」
そう感じるほどに憎たらしい相手でも、ムリにでも接触していると、そのうち気にならなくなります。これを心理学では、「単純接触効果」と呼んでいます。