ひとつの夢が叶ったらもうひとつの目標が見つかった
実はこの結果、とてもおもしろいものとなりました。
目標の中であげていたのは「海外取引を任されるようになる」です。そこをより具体的に描いていなかったため、「上司のサポート役として海外取引の一部を担当した」という結果になりました。それも、もちろん十分素晴らしいことです。
ところが、Bさんは、「メインとしての交渉は叶いませんでしたが……」と振り返っています。実はBさんの中では「メインで担当したい」という気持ちがあったのです。
もしも、「メインで担当する」という目標もしっかり立てて、それに対しての行動計画を立てていたら、結果は変わっていたかもしれません。
現実的な計画に落とし込めば実現が近づく
さらに、この話は続きがあります。実はその半年後、Bさんは商談会でメイン取引を任され、契約を結ぶことができたそうです。
1年目標を立てて動いたからこそ、また新たな目標が明確になり、それに対して行動をした結果、実現できたのです。
「何年も頭の中だけで『やってみたい』と思っていたことが、分解して書き出しただけで、夢のままで終わらずにこんなにも進むなんて驚きでした。時間管理という点では、見積もりが甘いところもありましたが、それより何より予定通りにはいかなかったけど、着実に進んでいることが実感できたので、焦りがなくなりました。自分がやろうとしていることに対して、ただ時間が足りなかっただけなんだと、冷静に計画を見直せたことが大きかったと思います」
もしも計画を立てなかったら、頭の中で想像だけして終わっていたでしょう。ビジョンを起点に分解していけば、ポジティブに実行していくことができます。
現実的な計画に落とし込んでいくことが苦手な方も、試してみてください。