2.「わかる」「わからない」を多用する上司は注意

「会社携帯は退勤後や休日も対応しろ! お前が対応しないとお客さまもドライバーも困るだろ! もう学生じゃないんだぞ! なんで何度も言ってるのにわからないんだ!」

上記のセリフを、私は不当解雇された企業から言われたことがある。このセリフの大きな問題点はなんだろうか? それは、「わかる」「わからない」という曖昧な表現を使い、問題の切り分けを怠っている思考回路だ。

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そもそも「わかる」という表現は、場合によって「理解する」という意味と「共感・納得する」という意味の2つがある。この点は切り分けて考えるべきであり、混同してはいけない。しかし、私が訴えた会社は「アイツはわかっていない」と一括りに問題をまとめたがる印象を受けた。

社会人である以上は結果や責任が求められる。自分が業務を怠ったら誰かにシワ寄せがいく。そんなことは私のようなモンスター社員だろうがZ世代の若手社員だろうが誰だって「わかって」いる。けれどサービス残業など、タダ働きで自分が犠牲になるのは面白くない。お客さまや会社に対して申し訳ない気持ちもあるが、できないものはできない。だから従わない……。

3.社内ホウレンソウがまるで機能していない

このように、上司から見て厄介な社員は、問題行動を自覚している上にそれを意識的に選択している(選択せざるを得ない)可能性がある。そして、ここが労働問題の肝だ。問題行動の根の根にある原因は労働者側に非があるのか。それとも会社側に非があるのか。感情を押し殺した冷静な見極めが必要になる。

だがモーレツ社員(昭和の企業戦士)の方々は、この切り分け思考が苦手らしい。だから、法的にそうそう簡単に認められない解雇も、社内会議ではあっさり通ったのだろう。このように、問題の切り分けができない上司がいると、まともな議論ができず労使間でコミュニケーション不全に陥り、若手の離職につながりやすい。

最後は、仕事の基本ともいえる「ホウレンソウ」についてだ。本来なら報告・連絡・相談を徹底すれば何事も起きないはずだが、これに上司の私利私欲が絡むとたいへん困ったことになる。

以下は、私が新卒入社でクビになったA社、その後転職するもクビになったB社それぞれと裁判で争った際のやりとりである。