「孤立してしまう」「疎外感がある」「ここの社風や価値観に合わない」と思っていると、どうしても表情が硬くなり、感情の起伏が外に表れにくくなります。ずっと無表情だと、「この人は何を考えいてるのかわからない」となって、周りからすると、余計に取っつきにくく感じるようになってしまいます。

上司からもパスを出す

新しく入ってきたメンバーが、チームになかなかなじめていないと気付いたら、上司のほうから質問するなどして、パスを出してあげてほしいと思います。

チーム内で自然に使っている略語や業界用語も、初めて聞く人にとってはわかりにくいものです。「今、○○について話していたけれど、初めて聞くとわからないかもしれない。この言葉の意味はわかったかな」などと、ちょっと確認するといいでしょう。上司のほうからこうしたパスを出せば、部下も話しやすくなりますし、なじんでいくきっかけになるかもしれません。

コミュニケーションを深める手段の一つに飲み会もありますが、そもそもなじむのが難しい人は、大人数の輪の中に入るのが苦手な人も多いので、まだ先のことと考えましょう。最初は1対1や、年次の近い先輩を交えた3人ぐらいで話して、慣れてきたら徐々に人数を広げていくといった配慮が必要です。

(構成=池田純子)
関連記事
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと
「悲しみの深さ」は関係ない…大切な人を失った後に「うつになる人」と「ならない人」のたったひとつの違い
妻がうつ病に…「なぜ」という夫に精神科医が「原因を探るのはやめたほうがいい」と諭すワケ
「休日は家でのんびり過ごす人」ほど疲れやすい…現代人がいつもぐったりしている医学的理由
「今から行くから待ってろコラ!」電話のあと本当に来社したモンスタークレーマーを撃退した意外なひと言