「プラグマティズム=道具主義=デューイ」と丸覚えした記憶がある。何事も有用性が大切という主張はわかりやすかったが、受験勉強での浅い理解では、そんなの当たり前じゃん、という感想しか持てなかった。「道具・実用」の訳語も「止揚」「構造主義」等のいかにも哲学的な用語と比べ、いささかショボい印象だったのは否めない。
さて、プラグマティズムとは何か? 本書ではパース、ジェームズ、デューイと連なる系譜を解説しつつ、その思想の意義を現代社会の諸問題に当てはめて論じている。著者は元々は土木工学専攻で、都市計画やそれに伴う需要分析等に携わってきた。語り口は具体的で明快、本書で紹介されているグランドマザー・テスト(祖母に説明してわかってもらえるかどうか)にも十分合格できるレベルだ。
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