実は不便なあいづちの「さしすせそ」
女性が男性にモテるための会話のテクニックとして「さ・し・す・せ・そ」を意識したあいづちもよく知られています。「さすが」「知らなかった」「すごい」「センスいい」「そうなんですか」といった言葉を返すと、男性が喜び、結果的にモテにつながるという理論です。
ですが、これは「感じがいい」という観点からすると、あまりおすすめできません。
「媚びているように見える」「使う場面が限られる」というだけでなく、大きな理由があります。
「いざというときに、とっさに出ない」のです。
「暑くなってきましたね」
「最近、子どもがプログラミング教室に通い始めました」
「転職先を探しているんです」
こんな話題を投げかけられたときに、とっさに「さ・し・す・せ・そ」のどれを言えばいいのかわからなくなりませんか。迷っているうちに、あいづちを打つチャンスは過ぎ去ってしまいます。
「あいうえお」で全方位対応
そこで、私が代わりにおすすめしたいのは「あ・い・う・え・お」です。
この5ワードをマスターするだけで、あらゆる会話に対応できるようになります。
「暑くなってきましたね」
「ああ、そうですねえ」
「最近、子どもがプログラミング教室に通い始めました」
「おー! プログラミング!」
「転職先を探しているんです」
「ええ⁉ 転職ですか」
相手が何か言ったら「ああ」と納得し、「いいですね!」と共感し、「う~ん」と考えこみ、「ええ⁉」と驚き、「おー!」と感嘆する。
たったこれだけのことで、相手からすれば、「興味を持ってもらえている」と実感でき、うれしくなります。話しやすいし、「気が合いそうだ」と自然に好意を持たれるのです。
うまいあいづちを目指してタイミングを逃すよりも、「あ・い・う・え・お」で大きくリアクションすることを心掛ける。それが相手との心理的距離を近づけます。