飲食店経営の3つのブランディング

飲食店を経営するときに覚えておくといいブランディングが3つあります。

1つはストアブランディング。もう1つはプロダクトブランディング、最後にエンターテインメントブランディングです。

ストアブランディングとは建物に価値を持たせるブランディングです。

帝国ホテルや庭園を見ながら頂く抹茶、町屋、昔ながらの建物、豪華な装飾が施された高級レストランなど空間にいるだけで価値を感じるような建物があればそれだけで魅力があり、お客様を呼ぶことができます。

亀山純一『繁盛する小飲食店のつくり方』(さくら舎)

プロダクトブランディングは、商品に価値を持たせるブランディングです。

最高級の素材を使用した飲食店や三つ星シェフが腕を振るうレストラン、ご当地グルメのお店、オーガニック専門店など特徴的な商品やコンセプトを持つお店などがプロダクトブランディングにあたります。

エンターテインメントブランディングは、いわゆるパフォーマンス型の飲食店です。店主や店員さんに魅力があったり、料理の提供方法がユニークであったり、とにかくお客様を楽しませる要素が多い飲食店がこれです。

この3つのブランディングをすべて網羅することができれば、鬼に金棒といった状態というわけです。

お客が満足さえすれば価格はいくらでもいい

建物に魅力があり、商品にも魅力があり、来店したお客様を喜ばすことができるパフォーマンスもある。

帝国ホテルのように1杯2000円のコーヒーを売ろうと思うとなかなか個人飲食店では厳しいと思ってしまいますが、たとえ建物が豪華じゃなくてもメイドカフェのようなタイプのお店なら普通に存在しています。

つまり商品の価格は人それぞれどの部分を重要視するかによるので、お客様が満足すればいくら高くても問題ありません。もちろん高価になればなるほど市場は小さくなっていくという側面はありますが、ブランド力を高めて枠を高級路線に持っていくことができれば、1杯2000円のコーヒーでも高くないお店が出来上がります。

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