「無断リツイート禁止」は無断転載にはならない

無断転載についてよくある質問をご紹介しましょう。

【Q1】Twitterのプロフィールに「無断リツイート禁止」と書いてある人のツイートを無断でリツイートすることは無断転載になりますか?

【A1】Twitterの利用規約上、ユーザーは、Twitterで提供されている機能や手順に従う限りは、Twitter上のコンテンツを自由に利用することが許されています。逆に言えば、Twitter上の機能や手順に従った利用をされることを、各ユーザーは受け入れる必要があります。これには当然リツイートも含まれますから、「無断リツイート禁止」などと書かれていても、無断転載にはなりません。しかし、以下のような場合は、Twitter上の機能や手順に従った利用ではないため、無断転載にあたります。

・添付されたイラストを含むツイートのスクリーンショットを撮り、それを自身のツイートに添付して投稿する
・ツイートに添付されたイラストをダウンロードし、それを自身のツイートに添付して投稿する

以下の場合は、著作権者の許諾なく転載しても、無断転載にあたりません。

・著作物にあたらないものを転載した場合
・ルールに従って引用した場合
・一定の公的な情報を転載した場合

限定コンテンツを無断アップロードするのはもちろんダメ

【Q2】迷惑な人が、私の投稿したイラストを片っ端から自分のアカウントで転載してきます。

【A2】複製権、公衆送信権の侵害にあたります。また、もともとついていたクレジット表記を外している場合には、氏名表示権の侵害にもなります。さらに、無断転載をしているアカウントが、単にイラストを無断転載するにとどまらず、そのイラストレーターのアカウントであるかのようになりすましまでしていて、イラストレーターの業務に支障が出ている場合は、偽計業務妨害罪が成立する可能性もあります。

【Q3】アイドルのファンアカウントを運営しています。フォロワーからリクエストのあったテレビ番組の切り抜きやファンクラブ限定動画、ラジオ音源などをアップロードしているのですが、布教になるからいいですよね?

【A3】もちろんダメです! 他人のコンテンツ(著作物)を許諾なくアップロードする行為は、複製権、公衆送信権の侵害にあたるのが原則です。