ポルシェ911GT2は2~3年待ち

ところで、前出のゲレンデと双璧をなす存在として挙げられるのが、ポルシェ・カイエンだろう。弟分のマカンと合わせれば、高級外車SUVでは数的には多いが、ここしばらくは最新モデルとすれ違うことが減っている印象だ。実際、カイエンはモデル末期とされており、車種によっては即納車するケースもあるようだ。また、マカンの主要部品の一部はウクライナ製とされ、ロシアによる侵略で生産出荷に遅れが生じているという。

もっとも、911GT2や911GT3といったハイエンドモデルは2~3年待ち、ボクスター、マカン、ケイマンといったエントリーモデルも売れ行きがいいという。ポルシェの新規登録台数(前同)自体は、前年比97.6%の4779台と昨年とほぼ同水準を保っており、その人気は相変わらずだ。

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新型レンジローバーは一部受付中止中

外苑西通りでは、元祖ラグジュアリーSUVメーカーとして知られるランドローバーも多く見かける。英国王室御用達の証「ロイヤル・ワラント」の認定を受けており、先日国葬が行われた故エリザベス女王のパレードや、ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤル・ウェディングにも使用された高級車だ。

ランドローバーのフラッグシップカーであるレンジローバーでは、21年12月予約したファーストエディションが、22年9月にようやく第一便が日本に到着し、10月後半頃から、この通りでもお目にかかれそうだ。なお、英国だけでなく、中東や北米のセレブにも人気の新型レンジローバーは、V8モデルについてはすでに3年分の生産予定の受注台数に達したため、一部モデルの新規オーダーの受付を中止しており、ハイグレードモデルのみ受け付けている状況だ。