今は急拡大よりも地盤を固める段階

――Mリーグは順調に視聴者数を伸ばし、スポンサー企業も増加の一途をたどっています。将来についてはどのようなビジョンを描いているのでしょうか。

チームの増加、さらには1部2部制など、規模拡大についてはいろいろなことが考えられます。おそらく、パワープレーで急速に規模拡大を推し進めようとするなら、それもできなくはないでしょう。しかし、それをした結果が世の中にどう受け止められるかは別の話なので、今は地に足を着けつつ、規模拡大についてはいろいろな兼ね合いを踏まえて考えていくべきだと思っています。現状でうまくいっている手応えがあるからこそ、ここで支持される業界・体制を作ることが大事になってくるでしょう。

幸い、現時点での成長ペースはかなり順調ですので、あと5年くらいは同じような形で成長を続けていければと思っています。そうなると今の規模からおよそ2倍になっていることになりますし、その頃にはおそらく、誰しもが一度は耳にしたことがある、くらいの世界観が作れているのではないかと思います。

それと、ABEMAは海外でも視聴できる環境が整っています。今は海外でも日本式の麻雀を楽しむ人が増えていますので、そうした人たちにもMリーグをお届けしていくような構想もあります。これからも現状に満足せず、いろいろな形で麻雀の魅力を発信していければと思っています。

歴史を積み重ね、さらに熱狂を広げていきたい

先ほど「Mリーグを見て麻雀を始めた人が増えてうれしい」という話をしましたが、今後はそういう人たちが当たり前に出てくるようにしていきたいですね。年月を重ね、開幕から10年がたてば、高校生、大学生くらいでMリーグを見始めた人たちの中から、Mリーガーとしてデビューする人が出てくるかもしれません。

そういうスパンにたどり着ければリーグとしてもまた新しいサイクルに入っていくでしょうし、積み重ねていく歴史の中で魅力的なストーリーが生まれ、ファンの方も多様化しながら、Mリーグの熱狂もさらに広がっていくと思います。まずは5年、今の成長率を維持しながら、無事に10年目を迎えられることを目標としています。

10月3日から、5シーズン目のMリーグが開幕します。ABEMAで無料視聴できますので、今のMリーグ、麻雀がどのようなエンターテインメントになっているのか、まずは一人でも多くの方にご覧になっていただきたいですし、楽しんでいただけたらいいなと思っています。

(聞き手・構成=フリーライター・東川亮)
関連記事
大谷翔平、ダルビッシュ有、田中将大…プロ野球屈指の名捕手が「圧倒的ナンバーワン」と呼ぶ投手の名前
辺境地に"不法侵入"して黙々と整地…グランピングで利益率20%超続ける49歳社長の眼力
もっと真摯に沖縄を掘り下げるべきだった…「ちむどんどん」が朝ドラ史上最悪の評判になっているワケ
ついに売上の4割が海外に…ほぼ日手帳がアメリカで熱狂的な人気を集めるワケ
ビジネス的にやめる選択肢はない…偽善と批判される「24時間テレビ」を日テレがやめられないワケ