2018年に始まったトッププロによる麻雀のリーグ戦「Mリーグ」が年々、視聴者数を増やしている。なぜ麻雀というゲームがいま注目されているのか。Mリーグ創設に関わった株式会社AbemaTVの塚本泰隆・スポーツエンタメ局局長に聞いた――。(聞き手・構成=フリーライター・東川亮)
賭博への関与を禁止する「ゼロギャンブル宣言」
麻雀は、日本人の「庶民の娯楽」として、長らく大衆に楽しまれてきたテーブルゲームです。運の要素も多分に絡むゲーム性は、初心者が上級者に勝つことも可能であり、そうした経験から麻雀にハマっていった人も多いでしょう。
一方で、巷の多くの麻雀荘で行われているように、既存の麻雀界とギャンブルは切っても切り離せない関係にありました。しかし、2018年に発足したプロ麻雀におけるナショナルリーグ「Mリーグ」は、発足時には「ゼロギャンブル宣言」を表明し、違法賭博との決別を明言。Mリーグで麻雀を打つことを許された麻雀プロ(Mリーガー)に、プライベートを含め麻雀で金銭のやり取りを行うことを一切禁止し、麻雀という知的ゲームの魅力を世の中に周知してもらおうと取り組んできました。
スタートから4年、Mリーグは麻雀界にどのような変革をもたらし、これからどのような展望を描いているのでしょうか。Mリーグ発足から運営に携わるとともに、インターネットテレビ「ABEMA」でMリーグ中継のプロデューサーを務める塚本泰隆氏に、Mリーグの現在地や、この先のビジョンについて聞きました。
★Mリーグ
2018年に株式会社サイバーエージェント・藤田晋社長が発起人となって生まれたプロ麻雀リーグ。男女4名の麻雀プロで構成された、全8チームによる半年強のリーグ戦で優勝を争う。2022年現在、クラブオーナー企業にはサイバーエージェントをはじめ、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、テレビ朝日、KONAMI、セガサミー、U-NEXT、KADOKAWAと日本有数の企業が名を連ねている。
2018年に株式会社サイバーエージェント・藤田晋社長が発起人となって生まれたプロ麻雀リーグ。男女4名の麻雀プロで構成された、全8チームによる半年強のリーグ戦で優勝を争う。2022年現在、クラブオーナー企業にはサイバーエージェントをはじめ、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、テレビ朝日、KONAMI、セガサミー、U-NEXT、KADOKAWAと日本有数の企業が名を連ねている。