スマホより「3行日記」を

私は30代の頃から、「1日の終わりに3行日記をつける」という習慣を持っています。留学していたアイルランドの医師仲間からすすめられたものです。

半信半疑で始めてみたら、メンタルの調子がとても良くなったので、ずっと続けているのです。

具体的には、1行目にその日に失敗したことを、次の2〜3行でその日に感動・感謝したことを書き、最後に明日の目標を書いて終わりです。

日記といってもメモ程度ですから、3〜5分もあれば十分。わざわざ専用のノートを用意せずとも、手帳に書き込んでもOKです。

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1行目に失敗したことを書くなんて、ストレスになるのではないかと思うかもしれません。しかし、逆です。書いてしまったほうがいいのです。

私たちは、「嫌なことは忘れよう」と思っても簡単に忘れることができません。そして、それを心の中でいつまでもグズグズ持ち続けています。

見たくないから向き合うこともせず、かといって消し去ることもできず持ち続けていることで、どんどん心の重荷が増えていきます。

それよりも、その日のうちに書いて明確にしてしまうほうがいいのです。

しかも、続く2行目の感動・感謝を思い起こすことで、良い感情で上書きされ、明るい気分に転換できます。

その流れで明日の目標を掲げれば、前向きに1日を終えられ自律神経が整っていくのです。

1日の終わりには、親子それぞれ3行日記をつけてみましょう。

わが子にはまだ難しいと感じたら、「今日つらかったこと」「今日嬉うれしかったこと」「明日やりたいこと」を1行ずつ書いてもらってください。