寝つきをよくするにはどうすればいいのか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「夕食後から寝るまでの3時間は交感神経を休ませるべき時間。せめてその間くらいは自律神経をかき乱す原因のスマホを遠ざけるべき」という――。

※本稿は、小林弘幸『本番に強い子になる自律神経の整え方』(小学館)の一部を再編集したものです。

ベッドに入り、スマホを見つめている女性
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「質の高い睡眠」のカギは副交感神経

自律神経は本来、寝ている間は副交感神経が優位になっており、目覚めて活動を始めるに従って交感神経が高くなります。

日中に活発に活動できるのは、交感神経がしっかり働いているからです。

一方で、夜になってまで交感神経が高いままだと、なかなかリラックスモードに入れません。そして、現代社会はそういう状況に陥りがちなのです。

とくに、夕食後から寝るまでの3時間くらいはとても大事な時間です。

ここで、副交感神経が優位になることで、質のいい睡眠が得られるからです。

この「副交感神経のゴールデンタイム」とも呼ぶべき時間に、いかに副交感神経が働いているかが重要です。

寝るまでの3時間は、逆に交感神経を刺激してしまう原因をできる限り取り除きましょう。

大人だったら、遅くまで残業することや、夫婦げんかもその原因です。

子どもにとっても、イライラギスギスしている親の姿を見せられるのは、やはりよくありません。