考えを「見える化」する
音声入力で文章を書くには、書くべき内容が頭の中にあることが必要です。30分で2000字程度書けると言っても、それは、それだけの内容がすでに頭の中にある場合です。頭の中に何もなければ、いくら音声入力を使っても、何も書くことができません。
最初に「とにかく書き始めよ」と言い、今度は、「書くべき内容が頭の中になければならない」と言いました。この2つは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
通常、頭の中にある考えは、きちんと整理された考えではなく、混沌状態のものです。それを論理的にきちんと順序づけて正しい文章で書いていくことが必要なのですが、この作業は、頭の中だけではなかなかうまく進みません。
目に見える文章の形にし、それを直していくことによってできるのが普通なのです。
音声入力は、頭の中にある整理されていないモヤモヤした概念を目に見える形で取り出して、編集可能な形にし、忘れないように保存するための手段なのです。つまり、アイディアを「見える化」する手段です。
個人でも巨大なアーカイブを持ち歩ける
この方式では、文書やデータを、PCやスマートフォンなどのローカルな端末に保存するのではなく、クラウド(インターネット上)に保存することになります。
クラウドというと、なにか高級で難しい方法のように思われるかもしれませんが、Googleドキュメントに書いたり、メールに書いたりすることによって、自動的にクラウドに記録されることになります。
このようにして、個人でも簡単にクラウドを利用することができます。