相手は本音で話していますか?
「自分は良いことを言った!」「自分は凄い」と思っているとき、そして、相手がそれに同調してくれるとき、その同調は、本音でしょうか。それとも、相手との立場の違いからそう見せているだけでしょうか。冷静に見極める必要があります。
「自分は高い地位にいないから関係ない」「常に人とは対等な目線で接しているから関係ない」と思っている方も要注意。
日本人を含めアジア的な価値観のもとでは、地位の違いだけでなく、集団の調和にも敏感です。集団の調和を乱さないようにネガティブな想いがあっても、ポジティブに振る舞う傾向にあるのです。自分に自信があるときこそ、勢いのまま突き進むのではなく、相手がどう思っているか、慎重になる必要があると思います。
“突然の退職”が起きる前に、部下が発する警告サイン
・やる気のあった部下のパフォーマンスが突然、低下
・信頼していたプロジェクトのメンバーが突然、「プロジェクトを抜けたい」と言い出した
・優秀な部下が突然、退職したいと言い出した!
・仕事を何でもバリバリこなしていた部下が突然、心の病に……
仕事が「突然」出来なくなる、仕事から「突然」離脱する、会社を「突然」辞める……これ全部、「突然」ではありません。
私たちは、「○○を達成しよう」と目的を持ったとき、それに向かい、自身を奮い立たせ、日々、努力や工夫を重ねます。多少の障害があっても、それを乗り越えたり、回避したりし、目的に邁進する強さを持っています。
しかし、それが自分の力ではどうにもならないと感じるとき、心を守るために活動を停止するのです。それが傍から見ると「突然」に見えるだけです。本人の心の中では、活動を停止するまでの過程で様々なフラストレーションやわだかまりが生じているのです。よくよく観察していれば、その「突然」が起きる前に警告サインが何度も発せられていた可能性があります。