言葉だけではなく「表情」に注意する

特に、部下や同僚の意見を批判する必要があるとき、彼(女)らの表情をよく観てみましょう。怒りや嫌悪が浮かんでいたら、価値観を害されたと感じている可能性があります。

彼(女)らの言い分をよく聞き、それでも批判が必要ならば、彼(女)らの見解を理解したことを示した上で、言うべきことを伝えるとよいでしょう。価値観に関わることがなおざりにされてしまうことが続けば、その環境・集団で自分らしく仕事し続けることは難しいでしょう。そのうち辞めてしまいます。

左右非対称の表情は、本心が顔に表れるのを防ごうとするがゆえに表れる表情。端的に言えば、感情がコントロールされているときの表情です。脳の中で本当の感情とそれを出すまいとする制御機能が混線すると、表情筋が左右非対称に動くのです。部下が健康状態や未来の話をしているときに、左右非対称な表情で「大丈夫です!」「プロジェクトは、計画通り問題なく進んでいます」といった発言をしていたら、本心とは裏腹のことを言っている可能性があります。

心の状態は「眉の動き」に出る

鼻から上が動かない表情は、メッセージを伝える・受け止める意志の弱い、感情が死んでいるときの特徴です。会話をするとき、普通、私たちの眉は動くものです。眉を上げて、話している語彙やフレーズを強調したり、眉を下げ、不同意を示したりします。

メッセージを伝えたり、受け止めたりするとき、私たちは、意識・無意識問わず、眉を動かすのです。しかし、それがないということは、そうした意志が弱まっていることを意味します。感情が死んでしまっている場合すら考えられます。部下・同僚の顔に表情がないとき、口は動くが眉は動かない、そんな表情を見たとき、その部下・同僚の心は弱っている可能性があります。

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