小籠包はいったんレンゲに乗せる
あんまんや肉まんに代表される中華まんはもちろん、黒文字(和菓子などをいただくための菓子楊枝)などが添えられていないお饅頭は、手でいただいて構いません。
いずれも手で割ってから口に運ぶほうが上品ですが、うまくひと口分に割れない場合もありますね。
レストランでいただくパンとは異なりますので、必ずひと口分にちぎって……というマナーはありません。割りやすいふた口分ほどにしてからかんでも大丈夫。
その際、サンドイッチと同様に、縦にして食べるとあんがはみ出しにくく、また、歯形も残りません。
熱々のスープが醍醐味の小籠包は、中のスープごとひと口でいただくのがいちばん美味しいもの。しかし、「ひと口では無理」「途中で皮が破れてスープが飛び散ってしまう」など上手に食べるのは難しいものです。
小籠包は、皮の横側をお箸で挟むと皮が破れてしまいますので、先端部分をそっと摘んでレンゲの上にのせます。いったんレンゲに乗せるのは、失敗してもレンゲでスープを受け止めるため。大きいものは、レンゲごと口元に運び、ひと口で半分ほどいただきましょう。
また、かなり熱い場合は、皮部分をほんの少しだけかじって穴を開け、中身を少し冷ましてから召し上がってもよいでしょう。
食べづらいピザも、持ち方ひとつで安定する
本場イタリアではナイフとフォークを使いますが、個人的には手でいただいたほうが美味しいように感じます。ただ、三角にカットされたピザを手で持つと、先端部分が下に垂れ下がってしまい、食べづらいこともありますね。
そんなときは、ピザの左右両方の角を、それぞれ親指と中指で持ち、ピンと伸ばした薬指でピザの中程を底から支えます。
これが、私が推奨する「ピザの3点持ち」!
それでも先端が下がってしまう大きなピザや、ナポリピザのように薄い生地の場合は、先端だけ折りたたんで召し上がってください。