そうだとしたら、脳が喜ぶ「低GI食」でゲンを担げれば鬼に金棒です。

そこで、例えば「ツキをソバにおく」ということで「月見そば」を食べるとか「よい結果(ゲン)を結びつける」ということで、玄米おむすびを食べるというのはいかがでしょうか。

ちなみに、先述したカツ丼も、お米や卵や肉と一緒に食べることでGI値が意外と低いと言われています。

勝負はテスト前日の朝食からはじまっている

最後におすすめするのが、かつおやマグロ、大豆製品、チーズ、肉類といった「トリプトファンたっぷりな低GI食品」です。

これらをテスト前日の朝に食べるのがポイントです。なぜなら、睡眠の質が上がり、頭がスッキリした状態でテストを迎えられる可能性があるからです。

西剛志『脳科学者が教える集中力と記憶力を上げる 低GI食 脳にいい最強の食事術』(アスコム)

簡単に説明すると、朝食で食べたトリプトファンが脳に運ばれ、セロトニンというホルモンが大量分泌されます。それが14~16時間かけてメラトニンに変化します。

メラトニンは「快眠ホルモン」といわれており、分泌されると体温が下がり、眠るための準備が整えられて、ぐっすり眠れるようになります。

特に明日テストだというときは、緊張感から眠れなかったり、眠りが浅かったりする危険性があります。だからこそ、大量のメラトニンの働きで熟睡し、翌日の朝から脳が元気でいることはとても有効だといえるのではないでしょうか。

子どもが実力通りの力を発揮して、悔いのないようにテストを終えるためにも、テストや勉強の合間の「高カカオチョコ」、テストの日の低GI「ゲン担ぎ食」、テスト前日の朝食に「トリプトファンたっぷりな低GI食」この3点に気をつけてみてはいかがでしょう。

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