「オウム返し」は使う方にも効用がある

黒江哲郎『防衛事務次官 冷や汗日記』(朝日新書)

また、経験上、この技は笑いを見せずにできるだけ真剣な顔で発動するとより大きな効果があります。

さらに、「オウム返し」を使う場合には、どのタイミングで発動するか、どの話題に対して合いの手を入れるのかをよく考えなければならないので、自然に注意深く相手の話を聞くこととなります。高い注意力と集中力をもって会話をすれば、その内容は濃密なものとなり、結果も実り多いものとなります。

ここに挙げた技は、基本的に私自身が細かな失敗と手直しを繰り返しながら身につけてきたものですが、今回改めて調べてみたところ、同様の手法が他の場でも紹介されているのを見つけ意を強くしました。

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