投資するしないは自分次第。まず投資の何たるかを学べ

かねて、筆者は、家計管理をする上で、節約は必須のマストアイテムだが、投資は家計の救世主などではなく、絶対にやらなければならないものではない、と伝えている。

ワケも分からず、金融機関の営業マンに勧められるまま、とりあえず始めたものの、手数料だけをガッポリ取られて、損切りをしてジ・エンド。といった末路を迎えるくらいなら、堅実に貯金でコツコツと貯めたほうがずっと良い。

しかし、これからの長寿社会に資産寿命を延ばすことを考えると、資産運用や投資を活用したほうが、効率的である。たとえ、価格変動リスクや為替リスクがあっても、若年層はそれを取り戻す時間があるのだから。

若いうちから投資を始めるメリットがどれだけあるか具体的にシミュレーションしてみよう。例えば、手持ち資金100万円を25歳から65歳まで40年間、仮に年利平均1%で運用して2000万円にするために必要な積立額は月3万1400円で済む。

写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

それに対して、同じ条件で投資のスタート年齢が35歳の場合(30年間)は月4万4500円、45歳の場合(20年間)は月7万700円と、どんどん額が高くなってくる。

40、50代以降に目標金額を達成させるとなると、毎月の積立額を大幅に増やすか、リスクを取って高い利回りの金融商品で投資するしかない。現在、投資が怖いと感じている人も、こうして先のことを少し考えれば、少額でも長く投資を続け「時間」を味方につけておくのが賢い方法だと気づくのではないか。

もちろん、投資するかしないかは最終的には自分の判断次第だが、重要なのは、投資しない場合でも、きちんと投資の基礎を知った上で「しない」決断をすることだ。学生のうちから、単に「投資は怖い」「損をしたくない」という漠然としたイメージだけで、必要以上に投資を怖がったり、避けたりするのは後で後悔することになるかもしれない。

とはいえ、アンケートのコメント欄には、「投資は失敗したら怖い」「投資は詐欺が多い印象がある」「ギャンブルと同じ」など、学生の投資に対するネガティブな意見も目立った。投資について、知ることができて良かったと答えた学生であっても、「でも、やっぱり、投資はちょっと……」と二の足を踏む者が少なくないのだ。