面子やプライドが問題をややこしくする…

また、面子やプライドも問題です。

感情的になる相手に対して、「こいつになにがわかるんだ」といった対抗心のようなものもあります。たとえ相手が上司だとしても、「現場の厳しさを知っているのは私だ」といった気持ちです。

それは、相手より自分のほうが上なんだという心情の表れです。いま問題になっていることや議論しているテーマでは「負けるわけにはいかない」ということです。

もちろん、立場もキャリアも自分が上の場合は、相手から少しでもこちらを軽んじるような言い方をされると、「なんだ、その態度は!」と怒ってしまいます。要するに、相手を完璧に見下さなければ気が済まないのです。

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感情は「放っておく」

そういう場合は、「感情を放っておく」ように試みてください。つまり、気にしないということです。

小さなスペースを占める怒りや憎しみの感情なんて、喜びの感情が少し生まれるだけでたちまち追い出されます。

感情を表に出すこと自体は悪くはありません。とくに喜びや嬉しさの感情を出している人は、周囲の人から好かれます。

問題なのは、感情にまかせて問題行動を取ってしまうことです。感情をコントロールするとは、感情を持たないようにすることではなくて、感情を持ったときに問題行動を起こさないように自制することです。

イヤな感情は放っておいて、目の前の作業を片づけていれば、「そろそろランチだね」と声をかけてくれる人がいます。「うん、行こうか」と返事をしたときにはもう、ムシャクシャした気持ちはなくなっているものです。