4.妻に相談なく大きな買い物をする
妻は与えられた家計費でやりくりするもの。自分が稼いできた金を思うように使って何が悪い。妻は何も知らなくて言われた通りにしていればいいという態度。

5.子育てに悩む妻の話を聞かない、聞いてるふり、わかったふりをする
ちゃんとしつけて教育もしっかりするのが母親の仕事。自分の仕事なんだからきちんとできて当たりまえ。自分で考えてよ。そんなことで煩わせないでほしいという態度。

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何の気なしにやっていることかと思います。ですが、実はこういう行動の一つひとつに「家事育児はやらない」「偉そう」なご主人様的な態度があります。自然と「男とはこうあるべき」を演じてしまっています。

女性の生活が変われば、男性の役割も変わる

ステレオタイプの怖いところは、自分の気持ちや思いに関係なくそういう行動を取ってしまうことです。だから本当は「偉そう」でも「家事育児はやらない」でもないのに、「男性」を何の気なしに演じるためにそうなっている。

今は女性がふつうに社会で活躍することを求められる時代です。男女平等な考え方が前にも増して強くなっています。そんな中で夫が古い「男性」を演じているから妻はイラつくのかもしれません。

ボーク 重子『子育て後に「何もない私」にならない30のルール』(文藝春秋)

古い「男性」のどこが悪いのか、と思うかもしれません。「悪い」のではなく、女性の生活が変わり、男性に求めることが変わってきただけです。それは古い「男性」とはちょっと違っていると思うのです。

働く女性は7割を超えました。物理的に女性が従来通りに家事育児を1人でこなすのは無理になります。女性は自分が働けるようにもっと家事育児をやってくれる「男性」を求めています。お世話されるのを待つのではなく、できることは自分でやってほしいと思っています。

新著『子育て後に「何もない私」にならない30のルール』でも書きましたが、経済力を持った女性は従来の我慢をしません。嫌なら結婚を解消します。そんな力を持った女性たちと生きていくのが今の男性たちです。だから夫が妻の変化に合わせて変わらなければ、夫婦のサステナブルな関係は夢のまた夢でしょう。