不満の原因は「ダメ夫だから」ではない

ここで夫の出番です。

実は妻をイライラさせるのは夫のあなたが「ダメ」でも「悪い」からでもありません。問題はあなたそのものではないのです。妻の不満の原因は、じつは夫が自分でも気がついていない「あること」にあります。そして、その「あること」に対処できるのは夫だけです。だから一緒にいる時間が増えたリモートワーク時代のサステナブルな夫婦の鍵を握っているのは、実は男性側なんです。

これはとても重要です。なぜなら人生100年時代は子どもが巣立っていった後に2人きりで過ごす時間がこれまで以上に長くなるからです。そのときに最高に仲良しの夫婦でいられるためにも、これからご紹介することを実践していただければと思います。

妻を内心イラつかせている5つの言動

「家事育児を手伝ってくれない」「大変なのに察してくれない」と妻をイライラさせる原因は男性の「思い込み」(ステレオタイプ)にあります。

「思い込み」の一種であるステレオタイプとはある属性(男性・女性・人種など)に対する固定観念です。「男性」のステレオタイプには「強さ、論理的、稼ぐ、自己主張」などがあるかと思います。ステレオタイプが怖いのは、それに合わせようとしてその人の行動に実際に影響を与えてしまうことです。

「男性」のネガティブなステレオタイプには「女性に対して上から目線で偉そう」「家事育児はやらない」というご主人様のイメージがあります。そうして男性は自分でも気がつかないうちに、偉そうで家事育児をやらないご主人様のイメージに沿って行動してしまう人もいます。

帰宅してすぐにテレビを見ていませんか?

例えばこんなことをしていませんか?

1.帰宅後すぐにテレビの前に座って自分時間をエンジョイする
妻は夫を労うもの。一家の大黒柱である自分は外で働き家族を養っている。だから家に帰ってきたらまずはテレビでも見てゆっくりするのは当たり前という態度。

2.「僕のご飯は?」「あれやっておいてくれた?」という発言
妻は夫のお世話をするもの。食事を始め、身の回りの世話、自分が快適に仕事をできる環境を作るのが有能な主婦の証し。だからお世話されて当たり前という態度。

3.子どもが病気になった時に当然のように自分の仕事を優先する
夫の仕事は重要だけど、妻がする仕事は大したことない。自分がいなくちゃ会社は回っていかないけど、妻は休んだってたかが知れている、という態度。