人間関係でつまずきやすい人の「思考のクセ」
人との関係でつまづきやすい思考のクセは、
・パーフェクト思考(100点でなければ0点と同じ、など妥協を許さない)
・これっきり思考(仲間にたった一度、反対されただけで敵と見なす、など)
・決めつける(数人を見て「最近の若者は◯◯」と決めつける、など)
・思い込む(○○さんは私を嫌っている、などと勝手に思い込む)
・ネガティブ(人や自分の欠点ばかり見て、長所は「たいしたことない」と否定)
・縮小視(自分の長所を過小評価して、「取るに足らない」と卑下する)
・悲観(単なる仮説や予測を事実としてとらえ、どうせムリ、などと決め込む)
・破局視(好きな人に冷たくされただけで、この世の終わりのように絶望する)
・感情に支配される(その場の気分で「すべてOK」「全部バツバツ」とブレる)
・~すべき思考(~すべき、~ねばならないという使命感が行動の原則)
・レッテル貼り(勝ち組、負け組などわかりやすいラベルを貼って人を判断する)
・自己関連付け(関係ないのに「私のせい」など、すべて自分と関連づけたがる)
どれも自分中心の思考のクセです。ちょっと相手の立場に立ってみよう、と考えるだけで、人間関係はとてもスムーズになります。
ゴールデンルールは「自分がして欲しいことを人にする。自分がして欲しくないことは決して人にしない」。これを守ると、一方的に話し続けるなんてできませんね。
そして、気が合いそうな人が現れたら、「なにか私にできることない?」を口癖にします。自分が関心を示せば、相手も必ずあなたに関心を示してくれて「やりとり」が生まれる。それが、コミュニケーションの第一歩です。
「甘え」に厳しい日本社会
また、人間関係でつまずきがちな傾向の人に共通するのが、人に甘えるのが苦手ということ。
「甘え」と聞いて、どういう言葉が浮かびますか? ずるい。未熟。弱虫。根性がない。いい気なもの。あきらめ。実力がない……?
ポジティブな言葉が浮かぶ人は、とても少ないでしょう。同情を買って打算的に他者を利用するようなイメージがあるのだと思います。
日本には昔から「恥の文化」、まわりに迷惑をかけたり、いやな思いをさせたりすることを「恥ずかしい」と考える文化が根強くあります。ラクしていい思いをすることも、恥ずべき行為。だからこの手の悪い意味での「甘え」に手厳しいのです。